昔から空や飛行機を見るのが好きだったので、前職では空港の警備会社に入社して、荷物検査やボディチェックの仕事をしていました。人命に関わる仕事なので業務中は常に気を張っている状態なのですが、出勤前や休憩時間に珈琲を飲むととてもリラックスできて、その時間が私の癒しとなっていたんです。いつしか、珈琲を飲めるお店を自分で持ちたいと思うようになり、警備会社を退職しました。

飲食店で働いたことがなかったので、まずは経験を積むために喫茶店で勤務しようと思って就職活動を開始。その中でも『珈琲喫茶 集』を選んだのは、家から通いやすく、落ち着いたレトロな空間に惹かれたからです。当時は正社員を募集していなかったので、アルバイトで入社して、その後社員登用となりました。

店舗にもよると思うのですが、私が勤務している五反田店はとても忙しく、毎日が目まぐるしく過ぎていきます。働く前は喫茶店に対してゆったりしているイメージがあったので、少しびっくりしました（笑）。しかし、それだけ多くのお客様に愛されているということなので、今では魅力の一つだと思っています。

また、入社した当初はアルバイトだったのですが、接客だけでなくバリスタの仕事もさせてもらえるなど、色々な業務にチャレンジできたのは良いギャップでした。さらに、珈琲インストラクターの指導のもと、珈琲の淹れ方や豆の知識など、様々なことを学べるセミナーが月2回開催されているのでとても勉強になります。接客をしているとお客様に珈琲のことを聞かれることがあるので、技術や知識を学べる環境があるのはとても恵まれているなと感じます。

アルバイトで入社した翌年に正社員登用となり、入社3年目で主任に、入社4年目からは副店長として勤務しています。業務はお客様のご案内や珈琲の抽出をはじめ、店長のサポート、スタッフへの指示出し、シフトの作成、1日のスケジュール調整、売上管理なども担当。現在は営業全般を任せてもらえるようになり、責任を感じながらも楽しみながら仕事に取り組んでいます。

働くうえで心がけているのは、高級喫茶店に相応しい接客を行うこと。スタッフがお店の顔になるので、どんな時でも身だしなみは整えるようにしています。また、お客様が来店した際には「どんな方なのか」を確認してから、お席にご案内するようにしています。たとえば、杖をついている方や妊婦の方なら段差がないお席にお通ししたり、PCを持っている方や商談で来ている方なら静かな席にお通ししたり。注意が必要な場合は他のスタッフにも情報を共有することで、お客様がより快適な時間を過ごせるように気を配っています。

お客様に「美味しかった、ご馳走様です」といった一言をいただけたときに、しっかりとおもてなしができたのだなと感じて、やりがいに繋がります。また、お客様の中には私に会いに来てくださる常連の方もいて、久しぶりに来店されたときに「今日、今西さんに会えて良かったよ。いつもありがとう」と言ってくださることもあって。自分の接客を求めて来てくださるのが大変嬉しいですし、期待に応えられるようにもっと頑張りたいと思うようになりました。

そのためにも、今は「珈琲マイスター」の称号を取得するために日々勉強に励んでいます。また、将来は独立して自分のお店を持つことが夢ですが、お世話になったこの会社に恩返しするために、何か大きなことを成し遂げて貢献したいと思っています。

珈琲の知識や技術はもちろん、マナーや接遇など高級喫茶店ならではの質の高い接客を学べるので、人としても成長できる環境です。不安なことや分からないことがあれば、周りの先輩たちが優しくサポートしてくれるので、興味があればまずは働いてみてください。笑顔の絶えない楽しい職場ですし、人のために何かしたいと思える方ならきっとやりがいを感じながら働いていただけると思います。